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マイクプリとか

前々から書いてるようにウチのGROOVETUBESのマイクとマイクプリの相性が悪く、
録りの最中に突然音が出なくなったりノイズが乗ったりする
こいつら単体だと何も問題が無いのに一緒にするとおかしくなる

電源の電圧とか極性とかも調べたんだけど全く問題が無い
修理に出しても再現無しで戻ってくる
Audiofire8のマイクプリで録ったりもしたけど、
どうにもチャキチャキした嫌な音になる
あべくんも「なんか音が軽い」という評価
MIXでどうにかできなくは無いけどすごいメンドくさくなる

代理でなんかいいマイクプリ無いかなーと思ってGTの本社サイトのカタログ見てみたら、
どうもGTのマイクプリの入力インピーダンスは600Ωという、
世間一般のマイクプリよりだいぶ低い設計になっていて、
マイクのほうも出力自体は200Ωだけど、受け側を500Ωを基準として設計されてるなんてのもあった
そんでもっと調べると、Focusriteのサイトで下記のような記述を見つけた
http://www.allaccess.co.jp/Focusrite/ISA/ISAone/isaoneanalog.html
>● 入力インピーダンスが適正値よりも高い場合、
> 低インピーダンス時に比べて、中低域はフラットに、高域は強調されたサウンドとなります。
>● 適正値よりも低く設定した場合、
> マイクロフォンの出力ボルテージは下がり、マイクロフォンのピーク周波数特徴がより強調されます。

ほう…それはまさしく…Audiofire8で音がGTと違うと思ったことそのものでは…

ということでこれを買ってきた
http://www.electroharmonix.co.jp/art/tubempps.htm

オレがARTのマイクプリ??という感じもしたんだけど、
低インピーダンス設定にできてこれよりいいのだと、
一気に五万以上で色んなツマミのついてる物になってしまう
作業終わったら今後のあべくんの仮歌用に使ってもらおうというのもあるので、
これくらいシンプルなほうがいいだろうと思いまして

でも中に入ってる真空管が気に入らない
完全に歪ませることだけが目的で入ってるのがまあ気に入らない
歪まないのを全力で歪まないように頑張ってるわけでもなんでもない
気に入らない
中を開けると案の定12AX7Bという7Aよりゲインの高い球が入ってたので、
こいつを手持ちのSOVTEK 12AX7WA(ギタリストなら定番中の定番)に交換
本当はJJ ECC803Sってえのを買ってきてたんだけど、
ハズレを引きまして(音も出ない)

とりあえず録った感想としては「これでいいじゃねえか!」という感じ
GTの真空管マイクのいいところが存分に発揮された音で録れた
シビランスも耳に痛くない良い感じの音
もちろん、インピーダンスを高くするとオレの嫌いなチャキチャキの音にもなる
惜しむらくはちょっと所々歪んでたことかなあ
たいして電圧かかってないだろうし元々そういう設計だから仕方ない

じゃあ歪み特性の良い球使えばいいじゃん
ということでハズレをつかんでがっかりだったJJ ECC803Sを再度二本買ってきて、
SOVTEKとあわせて三本の特性を計ってみた
ファイル 499-1.png
ファイル 499-2.png
歪み特性の個体差でけーな!
でもECC803Sの周波数特性が真っ直ぐかつ二つとも揃ってるのに対して、
SOVTEKのはけっこうガタガタ
何回計っても同じ形になるので測定誤差ではなさそう
次はこのJJの良かったほうを使ってみるかな

ちなみにデフォで入ってた中国管12AX7Bはどうもお亡くなりになったようで、
ゲインが2.4dBほど高いこと以外は測定できませんでした
ラーメン

コメント一覧

Shin Sheena 2011年09月09日(金)02時46分 編集・削除

やっぱインピーダンスの違いって結構あるんですねえ。
一般的なマイクプリでも入力が2kΩとかちょい高めが多いので、
インピーダンス切り替えとかできたら便利なんですけどね。

色々調べてたらUAの610プリが受け500Ωでベストっぽいので、
個人的にはちょっとお金を貯めてそっちを狙っております。

佐藤氏 2011年09月09日(金)14時46分 編集・削除

ShinさんとこGTのマイクつってたよな
一応スペックシートみると全機種出力インピが200Ω、
"typical load impedance"が">500Ω"になってる
たぶん500Ω以上にしとけってこったろう
でもってBRICKが入力インピ600Ωで設計されてるってことは、
GTのマイクに関してはその前後で受けるのがベストってことなんだと思う
ただ上にも書いたフォーカスライトのサイトには「出力インピの十倍で受けろ」って書いてあるし、
普通は1~2kΩで受けるもんなんだよな
GTとUAくらいだよこんな低く受けるのは
GTのマイクは全機種トランス出しになってるってのも関係してるのかもな

佐藤氏 2011年09月09日(金)14時51分 編集・削除

ああ、ちなみにGTのスペックシート類は、
Internet ArchiveでもぐるとPDFファイルがまだ残ってる
ttp://www.groovetubes.com/assets/1599_gt_specsheet_web0504.pdf

Shin Sheena 2011年09月13日(火)21時37分 編集・削除

佐藤氏のレスを読みつつふと1-B FETの箱の中に入ってた
GrooveTubesの製品表なんかを眺めていたらBrick以外にこんなの見つけました。

http://port.rittor-music.co.jp/sound/productreview/effector/081201_6422.php

こっちはフォーカスライトのISAみたいに受けのインピーダンスを変えられるようで、
低いほうは300Ω、高いほうは1.2kΩまで設定できるみたいですね。
この仕様自体古いチューブマイクやリボンマイクの出力を意識した仕様なんだとか。

ちょっと試してみたい気はするけど代理店ないから日本にもう入ってこないんですよねー…。

佐藤氏 2011年09月14日(水)03時48分 編集・削除

それなあ、かっちょいいんだけどなあ
代理店がどうこうの前にそもそもGT本社でのそっち部門がもう無いっぽいんだよな
上に貼ったスペック表もたまたまディレクトリに残ってただけで、
今のサイトにはどこにも入口無いんだよな

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