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フローティングトレモロの裏バネを一発で調整する方法

年末頃にまた新しいギターを買いまして
ファイル 667-1.jpg
弦をいつものエリクサーに交換したらブリッジ全体が若干前のめりになったので調整
なんだけど、フローティングトレモロのバネ調整の実践的な方法を書いてる本もサイトもお目にかかったことが無い
ただネジを回すだけだと行きすぎてチューニングして戻ってチューニングしての繰り返しになる
なので一発で決める方法を考案してみた

ファイル 667-2.jpg
まず、ブリッジが水平になった状態で固定できるスペーサーが必要になる
しかも、微調整ができなければならない
なんかねーかなとおもってこうしてみた
ファイル 667-3.jpg
いわゆるストリングワインダーとかアルトベンリーというヤツ
これの先をガムテープで厚みを微調整してブリッジを水平にしてやる
無ければ何かテキトーな板にガムテープを貼り付けてやればいいと思う
ファイル 667-4.jpg
このブリッジが固定された状態で一度全弦かっちりとチューニングする
終わってスペーサーを外してみると、チューニングが狂うはず
そっからチューナーを見ながら裏バネの固定ネジだけでチューニングする
スペーサーを挟んだのと同じ状態までもってくれば全弦チューニングが合う
これで終わり
マジの一撃で終わるのでオススメ

で、このギター、JACKSON SL4Xっていうインドネシア製のヤツなんですが、
なんと10万ちょいでスルーネック+カーボンロッド入り
そしてかわいいルックス
そのしわ寄せからか、ちょっと作りが雑かも
ロックナットがセンターにあってないし
フレットも四か所ほどビビりが取れないとこがある
あとFRTがFLOYD ROSE SPECIAL(韓国製で亜鉛合金だそうな)なので、
ちょっとアタックの眠い音がする
しかしながら、このルックスとネック、3シングルにFRTという構成は、
改造に倍の値段かかってもいいから欲しいと思えた

FRTをSCHALLER LockMeiste(ベースプレートがC45鋼っていう中炭素鋼)に交換して、
ステンレスフレットに交換してもらうついでにナット位置調整してもらって、
PUも全部交換(KINMANにする予定)して…
ってやってたら多分今の作業には実戦投入できないと思うので、
次の機会にって感じかね

佐久間駿氏が亡くなられたそうです

佐久間アンプ愛好会のサイトで訃報がありました
http://www10.big.or.jp/~dh/index_j.html

なにせ千葉の館山なんて鉄腕DASHで見てても遠いと感じる場所
でもいつかは行ってその音を聴きたい、ここ数年ずっと思っていたのですが、
ついに叶わぬ夢となってしまいました

どのような人物なのかは以下の動画で簡潔にまとまっています


「音録りされた時代に戻れる、一種のタイムマシン」
どっぱじめから名言から始まります

録音する側から考えてみます
DTM、同人音楽をやっている人の中でモニタースピーカーの導入を考えた人なら一度はぶち当たる、
「YAMAHA NS-10M」「auratone 5C」という二つの名機があります
ウチにも10Mはあるんですが、とてもいい音だとは思えないレンジの狭いスピーカーで、
90dBの高めの能率と中高域にピークのあるアラの出やすい物です
これでバランスが取れればどんな環境で聞いても型崩れしにくいMIXに仕上がるってんで、
レコスタ、マスタリングスタジオ等では欠かせない逸品とされてます
ついでに言うと、VOIのコンピに参加した時にソニーマスタリングスタジオに社会科見学に行った際は、
誰の曲だったか、エンジニアが一瞬だけラジカセでもモニターしてました

何故こんなことが必要かと単純に言うと、
録音物を聴く人の再生環境に寄せてやっているわけです
ヘボい再生環境でも音楽が届けられるMIXにする為に、
ちゃんとしたレンジの広いモニターとは別に10Mやラジカセでモニターするわけです
最近は液晶テレビのエンクロージャ容量の小さいスピーカーで聴かれる機会が増えた為、
復刻されたauratone 5Cが重宝されてるとかなんとか

佐久間アンプはその逆で、録音された時に想定されていた再生環境を作ることで、
当時の人達が聴いていた音場を「再生」しようとしていたのではないか、
というのが自分の「タイムマシン」に対する解釈です

その訃報を2ちゃんで見かけた直後に、それとは全く関係なくこんな物を録音しました
ファイル 663-1.mp3

リボンマイクでサンプル録りしたドラム、真空管DIとAPIトランスのDI並列で録ったベース、KOCHのクリーンchとパワー段で歪ませたSG
前日に精神科の予約をすっぽかして次の日に絶対に寝過ごさないよう録音に没頭してたら我ながらよく録れた、
そんな物です
なんだけど、時間が経つにつれ、録音からのアプローチでもタイムマシンを作れるのではないか
という発想が自分の中で少しずつ持ち上がってきました
そして、普遍的で、それでいて偏屈なテーマを思いつきました
でも今は恥ずかしくて書けません
いつか次のアルバムを死ぬ前に頒布できたらその時に書こうと思います

慌ててベース買った

GrecoのサイトからPXB-100が無くなってたからKEY楽器の在庫処分品を慌てて購入
ファイル 662-1.jpg
めっちゃ握りやすい

最近の物欲

これは年明けくらいには買ってしまいたい
https://www.jacksonguitars.com/gear/guitars/x-series-soloist-sl4x/2916344519
ファイル 660-1.png
カーボンロッド入りスルーネック
フロイドローズ
3Sレイアウト
そんでくっそかわいいピックガードと色
今年六月に出たばっかなんだけど、絶対売れないからすぐディスコンになると思う

ジェフベックが一時期使ってたモデルのアップデート版といったところでしょうか
インドネシア製なのでわりと安い
その代わりフロイドローズ「スペシャル」のヤツなんで多分亜鉛合金
あとPUもダンカン設計のOEM品
ここら辺は総取り換えになると思う
つまり物欲を満たした後も物欲が続くことになる

それとベースもほしい
現在はG&L L2000をメインで使ってるんだけど、
ネック幅がプレシジョンベース基準なので握りこむにはちょっと広すぎる
それとPUもプレシジョンタイプのが一本くらいほしい
ってことで探したらこれ
http://www.greco.jp/pxb/pxb-100.html
ファイル 660-2.png
ナット幅がジャズベタイプ(38mm)でPUがPJ構成
スペックだけでいえばこれのもういっこ上のヤツのほうがネックにチタンサポードロッドが入ってるので、
丈夫そうでいいなあとは思うんだけどいかんせん木目物しかない
個人的にレスポール以外の木目ってあんまりそそられないので一個下のPXB-100
こっちはすぐにはなくならないと思うのでまあ余裕が出たらって感じ

で、去年買ったのがこれの右側
ファイル 660-3.jpg
フレットとペグは花小金井のリペアショップ、その名も「ギターリペア」(直球)で交換してもらいました
http://guitarrepair.music.coocan.jp/
ペグはebayで落としたスタインバーガーギアレスチューナー、
フレットはジェスカーステンレスミディアムジャンボ
これだけやってもさすがに全弦全音下げだと三弦のピッチが合わない
正確に言うと、ベンドした時の戻りが悪い
三弦だけ細いゲージにすると摩擦が減ってかなりマシになるんだけど、
もうちょっとどうにかならないかなあ、と思ってたら、
フロイドローズFRX(ギブソン用FRT)の補修用部品の小売りが本家サイトのほうで始まったので、
専用ロックナットを単体で即取り寄せ
そんでブリッジはMontreux製バダスタイプブリッジを、
http://www.montreuxguitars.com/datalist/selectGoods.php?code=9127
ebayでバダスタイプブリッジ用LEO QUAN純正ファインチューナーを購入
ここでさらに問題発生、LEO QUANとMontreuxでお互いを繋ぐネジのピッチが違う
ダメ元でMontreuxにメールで問い合わせてみたら、
「ドイツ製のバダスとは適合しません。」
といいつつネジの規格を教えてくれました(#8-32 x 3/4)
ファインチューナー側はネジが切ってなくてただの穴なのと、お互いの穴の幅はドンピシャなので、
Montreux側さえネジがハマればおk
あとは長さを計ってネジ屋で購入して取り付け
ブリッジサドルは溝削るのがシンドいのでBLACK TUSQ XLに交換
但し、TUSQ系のサドルはバリが出てることが多く、ネジ穴の精度もあまりよろしくないので、
2セット買って選別
で、FRXのロックナットなんだけど、これ実はヘッドに穴開ける必要があるんだよね
なのでFRXが世間的に言われてる「ザグりがいらない」は本当なんだけど「ポン付けできる」は嘘というかデマです
代理店であるESPの説明書にも「2.5mmの下穴を開けてください」とあるので、
買おうと思ってる人は要注意です
別にビンテージでもなんでもないギターのストック状態に未練は無いのでサクっとドリルで穴開けて取り付け
ロックナットの先に元のナットがつくんだけど、ここもBLACK TUSQ XLに交換(要根気のいる高さ調整)
これでダウンチューニングでも素晴らしく狂わないSGの出来上がり

物欲ではないけどもう一つ
SGの隣にあるStephen's、ピックガードがだいぶ黄ばんでますね
20年使ってますから当然なんだけど、さすがに並べると気になってくる
そこで古いゲーム機やPCのプラスチック部品の「紫外線焼け」を漂白するレトロブライトってヤツをやってみた
方法は簡単で、ワイドハイターEXに漬け込んで紫外線に当てるだけ
ただ言うは安く行うは難しってヤツで、ジップロックにハイター液を流し込んだら、
端のビニールの薄いとこを溶かして漏れてしまうんですね
すぐに漏れなくてもしばらくするとどっかしらから穴があいて漏れる
なので普通は透明のケースなり皿なりに入れて行うそうなんですが、
それはゲーム機などの話
ピックガードの場合、ジップロックの空気をちゃんと抜いてやれば表面張力でビニールが貼り付き、
ハイター液をうまい具合に吸い上げてくれるんですね
あとは日差しのいいとこに置いとくだけ
真夏の晴天なら二日もあれば十分です
で結果がこれ
ファイル 660-4.jpg
ファイル 660-5.jpg
漂白する前に比較対象になる基準はなんかしらあったほうがいいと思います
何故なら、元から日に当たってなかったとこはもっと白くなっていくので、
裏表をひっくり返してもいつまでやっても差がなくなりません
他の物と比べてはじめて白さが実感できます
是非お試しあれ

ピックガードの右下が欠けてるのは、漂白前からヒビ入ってたとこにオレがトドメさしたからです

ARDOURのコンパイル

AKAI S3000XL(MESA)用に使ってたファンレスEeePCをモバイル録音機に仕立てたい
MESAは別のXP機に任せることにした

一応、Win7とCubase5LEで事足りるんだけど、
手持ちのTASCAM US-1800だと気軽にテスト録音に持って行けるサイズじゃない
さらに勢いでUS-4x4を買ってみたら同じTASCAMでもデジタル入力が無いせいかオーディオIF側をクロックマスターにできない
するといくらバッファ盛っても不用意な負荷がかかったときにクロックが遅れることがあるようで、
後で聞いた時に瞬間的に早送りみたいになってたりして使い物にならない
特にEeePCはCPUが非力なのでそうなりやすい

なのでHDDをSSDに乗せ換える際についでにパーティションを切ってKONA LINUXとのデュアルブートにした
こいつならめっちゃ軽いうえにリアルタイムカーネルなので送信クロックが安定する
テスト録音で何度かこれで録って、本番ではUS-1800を使うってことにすれば手間もかからないのでは
それに前にKONA 2.3 jack使ったときはARDOURも同梱されてたし~
と思ったらKONA 4.0 black/jackエディションにはARDOURは含まれてなかった

仕方ないのでARDOURのソースコードを落としてきてコンパイル、インストールまでやってみた
自分の場合、Linux自体あまり詳しくないので先にNON-TIMELINEという、
コンパイルの要点がちゃんとテキストファイルで書いてあるソフトでターミナル多重起動に慣れてからやってみた
もっというとNON-TIMELINEで用足りればよかったんだけど、
自由度が高すぎて、JACKの設定がくっそメンドくさいので、
結局ARDOURをコンパイルすることになったのが実際のところ
NON~はラズパイでも動くくらい軽いらしんだけどねえ

ARDOURは日本語情報が少なすぎるので覚え書き
一応公式がこれ↓
https://ardour.org/building_linux.html

ライブラリの追加なんかは多分、ここが一番親切↓
http://ju-ana.com/heathvision/BeforeYouStart

全部英語だしARDOURの今のVerに足りてないライブラリもちらほらあるけど、
足りない分はググれば出てくるし、ARDOUR4までに必要な分がひとまとめになってるのはありがたい
それと丁寧な英語なのでgoogle翻訳で十分読める

まずソースコードの入手は
https://community.ardour.org/download
から最新の安定板を落としてくるのが安全かと思う
せっかちな自分はとりあえずターミナルでgit cloneでダウンロード、
展開して後々コンパイルし終わったらプレリリース版のARDOUR6だった
なのでgit cloneで落としてくるのはやめたほうがいいと思う

フォルダを展開したらユーザーモードのターミナルから
./waf configure
をぶち込む
noとかnot foundが出たら逐次別窓からapt-getで追加していく
上に書いた解説サイトの「sudo apt-get~」って書いてある羅列がそれだ
別窓からライブラリをインストールしたらまた開けっ放しにしてたARDOURフォルダのターミナルで./waf configure
この繰り返し
ただclangとcwiid(wiimote)は要らんぽくてnot foundが出ても無視して設定が進む
clangはコンパイラのフロントエンドらしいけど、
無くてもgccとg++が入ってれば普通にコンパイルはできるので宗教上の問題らしい
cwiidはWiiリモコンのライブラリらしい、何に使うんだそんなもん
入れなくても済む物は入れない

↓は勢いあまってrootモードで./waf configureしてるの図
ファイル 658-1.jpg
半日かけてコンパイルしたのを全部消してやり直した

全部通ったら./wafでコンパイル開始
finished successfullyが表示されて終わったら./waf installでインストール
よく覚えてないけど多分インストールだけはrootモードじゃないとダメじゃなかったかな
別にインストールしなくてもいいらしいし人によってはそっちのがいいらしいけど、
少なくともオレのARDOUR6(5じゃない)はインストールしたほうが楽
インストールしない場合、よくわかんねえんだけど、
展開したフォルダ内にある/gtk2_ardourで./ardevをコマンドで打たないと起動しない
インストールした場合は/usr/local/binに本体があり、普通にダブルクリックで起動する、
そのシンボリックリンクなりショートカットなり作ってデスクトップに貼って使えばいい
ただし、どちらにしても設定ファイルの保存場所のパミッションを変更しないといけない
そこら辺は起動後のエラーログに出るから自分でどうにかする
あと、起動前は必ずJACKは起動しておく(KONA/JACKはログオンと同時にJACKが起動する)

で、使ってみた感想だけど、
EeePCの画面解像度(縦600pixel)では全然足りない
せめて768は欲しい、あとほんの少しが足りない
おかげで設定項目までマウスが届かなかったりする
まあそれはオレの環境のせいなので仕方ないとして、
DAWとしては直感的に使えてとてもよくできてるなあと思った
あと、PROTOOLSとかと同じでサンプル単位で処理しているのか、逆方向にルーティングができる
例えば(オレはこのセットではやらないけど)BUSに回したディレイ音にリバーブとかトレモロとかをかけて、
元のトラックに戻してフィードバックなんてことが普通にできる
さすがにPROTOOLS並の操作性とまではいかないけど、機能としてはそういうことができるのが特徴的だと思った
それと、マルチトラック同時録音を意識してなのか、トラックを追加すると自動的に空きの入力が割り当てられる
今回の用途で言えば、オーバーヘッドにステレオ、キックとルームにそれぞれモノトラックを順に追加すると、
オーバーヘッドにIF側の入力1+2、キックに3、ルームに4といった具合に勝手に割り振ってくれる
なので自宅録音というよりスタジオ向きだなと思った
ただ、当然ながら全部英語
そこさえ乗り越えられればモバイル録音機用としてはとても便利に感じた

つーかね、IEEE1394(FIREWIRE)だと当たり前についてたデジタル入力がUSB2.0以降だと少ないのね

買ったCD追記(Sodomの1stについて)

Sodom In the Sign of Evil / Obsessed By Cruelty


SODOMの1st EPと1stアルバムが一枚に詰め合わせになってます
これがまたすげーのなんの
ギターとベースはかっちり揃ってんのにドラムだけが意味のわからない拍を刻んでて、
それでいてキメはかっちり揃うっていう
一発録りかな?と思ってよく聞くとギターは一人しかいないのに左右でオーバーダブしている
マジでどうやって録ればこんなことになるのかさっぱりわからない
バンド全体がカッチリキマる度に嘘だろ!?ってなる
この時のドラムはすでに脱退していて、このアルバムの特殊過ぎる演奏は今では再現不可能だそうな

オレはこういう下手糞な演奏でしか起こらない奇跡と感動をスカムロック現象と呼んでいます

昔、通ってた学校の先輩のやってる駄菓子菓子というバンドがありまして、
オレがまだ在校当時に彼らが度々「色物と呼ぶなかれ」という、
色物バンドしかいないイベントを組んでいたんですね
駄菓子自体は巧いバンドなんですが、イベント参加バンドはバカテクから下手糞まで手広くそろってまして
その中でも特に下手糞だったギターVoとベースと、打ち込みを録音したMDという編成のユニットが凄かったんですね
ギターもベースも本当に昨日今日始めたばかりなんじゃないかってくらい下手糞なのに、
ちゃんとオリジナル曲を揃えているだけでも驚愕に値するんですが、
ギターVoがギターソロに入った途端、チョーキングだけが無茶苦茶に巧いんですねこれが
で、それ以外はピキピキポコポコとまともに音が出ないのにチョーキングした瞬間だけ鳥肌が立つほど聴かせるんです
フロアはチョーキングする度にあまりのギャップに大笑いしながら盛り上がっておりました
こりゃあ次のイベントも見なきゃな!と思って行ってみたらですね、
ギターが全体的に巧くなってるんですね
チョーキングは相変わらず巧いんですが、なんていうかこう、まっとうな努力の結果という感想になってしまい、
あの日のあの感動はあの技術力の低さ故に起きた、まさに奇跡の「現象」だったわけです

スカムロックに対する憧れのような物はエピフォンの安ギターを担いで上京する前から、
おそらくはオールナイトニッポン土曜二部のインディーズチャート上位にしょっちゅう上がってきてた、
「猛毒(バンド)」を聞いた時からずっとありまして、
その憧れが何物なのかを理解したのが多分、上記の「現象」だったんだと思います

自分は元からギターが巧くありません
専門学校で散々練習したのにたいして巧くならなかったのです
音楽理論の勉強だけは高校の授業よりよほど楽だなと思い、自分で作曲ができるくらいにはなりましたが、
この二つの条件が揃ったばっかりにロクにコピーバンドも組まずに、
いきなりオリジナル曲を作って自分の弾ける範囲でしかギターを弾いてこなかったので、
普通の人にできることがほとんどできません
近年は鬱を患った関係でまともなリズムも刻めなくなりました
でも、それが功を成したのが多分「惑星から」なんだと思っています

あのドラムはオレが叩いたのをループで刻んでいますが、聞いての通り下手糞です
おまけに、これはわざとですが録りもできるだけ滅茶苦茶になるようにオフマイクで録ってます
でも過去最高の曲と自信を持って言える曲でもあります
「惑星から」はその時は自覚はありませんでしたが、
スカムロックへの憧れが形になっていたんだと、今は思っています

スカムロックは奥と、業が深いです
どうぞみなさん、スカムロックの大穴へ旅立ちましょう

最近買ったCDとか

去年書いてなかったから二年まとめて

アイカツスターズ!OP/ED スタートライン!/episode Solo 〇
ドラゴンボール超ED よかよかダンス
幼女戦記ED Los! Los! Los! 〇
けものフレンズOP ようこそジャパリパークへ 〇
Let’s go!スマイルプリキュア! 〇
Dokkin◇魔法つかいプリキュア!(後期盤) 〇

V2 背徳の瞳~Eyes of Venus~
OPTICAL‐8 バグ 〇
Sodom In the Sign of Evil / Obsessed By Cruelty 〇
Spiderbait 5 Album Set(五枚組)
Black Keys Magic Potion 〇
Unida Coping With the Urban Coyote 〇
Nirvana In Utero: 20th Anniversary: Deluxe Edition 〇
Best of Scottish Pipes & Drums
Easy Baroque Pieces for Classical Guitar (Book & CD)

島倉千代子 ツインパック 〇

ザンデルリング & シュターツカペレ
・ベートーヴェン : 交響曲 第8番 | ブラームス : 交響曲 第1番(73年来日公演)
・ブラームス:交響曲第1番(71年東ドイツスタジオ録音) 〇
・Complete Symphonies(70年代のブラ1から4まで)

アマデウス弦楽四重奏団
・ブラームス:弦楽六重奏曲第1番&第2番

ブラック・サバス 〇
・Vol.4
・PARANOID(DVD4チャンネルステレオ)
・Classic Albums: Paranoid(Blu-ray)
・Eternal Idol
・TYR
・Headless cross

AC/DC 〇
・BLOW UP YOUR VIDEO
・THE RAZORS EDGE
・BACK IN BLACK

Amazon以外で買ったのがまだあるような気がしないでもない
一応、〇のついてるのはアタリ
アニソンだと幼女戦記が意外なダークホースだった
けっこうな音圧なのに分離感のあるとても良い録音
Voだけ抜き出して聴いてみるとけっこうな低音までカットされずに収録されてて感心した
島倉千代子のベストは日本の録音の歴史(SP盤からDAWまで)を遡るのに丁度よいベンチマークになるので、
ローファイとは何ぞやを知りたいヤツにはオススメ
Black KeysはMagic Potionだけ別格
なんでこれだけ入手困難なのか意味がわからないくらいの良作
ベースレスで音の軽いヘヴィロック
In Uteroのデラックスエディションは二枚目の最新アルビニMIXが目当て
バンドメンバーの居ない状態でアルビニが本気出したらこうなるのかあ…と
ザンデルリング & シュターツカペレの各録音は、東ドイツの当時の録音技術(ノイマンの古い技術)を聴く為に買ったようなもの
これがまた気持ちのいい音でまいる
名盤とよく言われる来日録音はあまりよく良さがわからなかった
演奏がいいのかもしれないけどオレにはクラシックがよくわからん

ゲルマFUZZとシリコンFUZZの温度耐性の違いについて

ちょっと前にデジマートマガジンでこんな記事がありまして

>ゲルマニウム・ファズの音は温度によってどう変わるのか?
http://www.digimart.net/magazine/article/2015070101489.html

はっきり言って比較がぬるい
そもそもFUZZFACEもSOULBENDERも構造的には温度差が出にくく設計されているのと、
たとえばカナダあたりとかいけば氷点下の野外ライブだってあるはず(酷い偏見)

ゲルマの漏れ電流をアテにした設計がされているTONEBENDER MK2を、
ゲルマとシリコンでそれぞれ自作したのが手元にあるので、
それらを思い切って冷凍庫で冷やしてみた

結果がこれ
前半が小動物用の電熱ヒーターで人肌程度にぬくめた状態
後半が冷凍庫に一時間以上ぶちこんで出してきてすぐの状態

ゲルマ
ファイル 650-1.mp3


シリコン
ファイル 650-2.mp3


シリコンが思ったよりちゃんとしてて設計した自分もびっくり

TONEBENDERのMK1もおそらく同じ結果になると思います
MK1、MK2は初段が何故かゼロバイアスで増幅されるようになってるんですが、
これはゲルマトランジスタのコレクタ側から漏れ出る電流がベースバイアスとして作用しているので、
シリコンで同じ回路を作っても音が出ません
なのでシリコンのほうは色々試行錯誤の上、自己バイアスを軽くかけてます
この漏れ電流が温度で大きく変わってくるので、温度差を比べるならTONEBENDER MK1、MK2で行うべきです
MK1.5やFUZZFACEなんかは初段にNFB経由でベースバイアスがちゃんとかかりますし、
SOULBENDERみたいなMK3系も初段はしっかりとベースバイアスかけつつ、
ダーリントン回路で大きく増幅した後にゼロバイアス増幅段とダイオードでクリップさせる設計なので、
あまり漏れ電流とかが作用する部分がありません
個々のhfeは変わりますけど、回路自体の増幅率が大きく変わるわけではないです

なので温度を気にしていいのはTONEBENDER MK1、MK2、及びそのクローン機だけなんじゃないでしょうか

塩ビ管スピーカー作った話その2

以下がリスニングポジションでの特性

作りっぱなし未調整の状態
ファイル 646-1.jpg

調整後
ファイル 646-2.png

アンプのトーンコントロールでBASS+3dB、TREBLE+10dB
ファイル 646-3.png

見ろよトンコロでいじるだけでこのまっすぐな特性
28Hzが小音量でも聞き取れる
ガルパン劇場版のKV2やカールの着弾音の音圧がすごい
リトルウィッチアカデミア劇場版の風切り音がすごい
それでいてセンタースピーカーいらないくらい中央定位がかっちり出る

んだけど、音楽CDでこのスピーカーを喜ばせられる上から下までがっつり出て、
再生しにくいベンチマークになるような音源がうちに無い
なんかねえのかなあ、と思って試案した結果、これ

『ヘボット!』エンディングテーマ♪「グーチョキパンツの正義さん」わーすた


テレビのスピーカーだとシンセやボーカルに合わせて音量出すとスラップがアタック音しか聞こえない
でも塩ビ管スピーカーなら小音量でもスラップが音程もフレーズもはっきり聞こえる
あとキックも30Hz台まで綺麗に伸びて収録されてる
これはなかなかのベンチマークになるんじゃないでしょうか
こんなエグい曲を朝7時台に放送する名古屋テレビは頭がおかしい

塩ビ管スピーカー自作した

ファイル 645-1.jpgファイル 645-2.jpg

材料自体は二年前に買ったっきりずっと放置してたんだけど、
いい加減段ボールが邪魔になってきたので組み立ててしまおうということで、
今更ながら塩ビ管スピーカー

一時期はタモリ倶楽部でも特集されるくらいの盛り上がりがあったのに、
最近は2chピュアオーディオ板にもスレッドが立たなくなってしまったし、
その他のネット上からではノウハウとか糞ほども見つからないので手探りで作ってみたら、
なんとまあ28Hzまで音程として聞き取れる超広帯域フルレンジスピーカーに仕上がってしまった
でも周波数特性ががったがただったのでこれまた手探りで調整してみた

事の発端はまずMarkAudioのスピーカーに出会ってしまったこと、
そしてそのAlpair10シリーズの外径が呼び径150のVP管(肉厚の塩ビ管)の外径と一致することに気づいてしまったこと
神の啓示か悪魔の囁きか(多分後者)これは作るしかないなと

VP管の呼び径150は内径が150mm、外径が165mmになるので、
これ用の継手に木ネジをねじ込むMDF材の輪っかでもとりつければバッフル面を極小にできる

しかしこの継手から内径150mmになる部分に大きな段差があり、
そこで反射するのか軸上できっつい高音が聞こえる
なのでポリエステルウール系の吸音材で壁面を埋め尽くしてみたら、
きっつい音はそのままに、ユニットと吸音材が近すぎてダンプがかかってしまい、
そのうえダクトからの低音も滅茶苦茶に減って、
いわゆる死んだ音になってしまった

急いては事を仕損じるとはこのこと、と思い、
内部の段差を極力パテで埋める事にした
ファイル 645-4.jpg
ユニットへの一次反射が無いようMDF材の内径139mmから
VP管の内径150mmになっている部分までをテーパーさせる形で木工パテを盛り、
他の継手部分にはいつでも取り外しができるよう、エアコンの穴塞ぎとかに使う不乾性パテを盛った
木工パテが2kg、不乾性パテが3kgとけっこうな量が必要になった
吸音材ゼロにはさすがにできないけど、重低音の能率が落ちない程度には減らせたし、
ユニットから30cmほど奥までは吸音材をゼロにできた
*2018/08/16追記
*30cmったらオレの足の裏くらいじゃんもっとあるわ
*多分90cmくらい奥まで吸音材無し

これとは別に、塩ビ管スピーカーの宿命とも言える共鳴管動作を和らげるべく、
1mm厚のケント紙でコニカルホーンを作成
ファイル 645-3.jpg
ケント紙そのままだと鳴りというか減衰が長いので、
全体に木工ボンドを厚塗りして可能な限り減衰を短くした
それでもなお共振周波数の3倍音、5倍音にダクト側ピーク、ユニット部ディップが目立つので、
ダクト側のピーク周波数に対して鳴き潰しを作成
ファイル 645-5.png
物としては洗濯機の排水とかに使うドレンホースを使う
これを潰したい波長の1/4余りで切り取り、
片側をプラ板とケント紙を貼り合わせて強度を稼いだ蓋で塞ぐ
ボンドが乾いて息を吹き込んで漏れが無いのを確認したら、
測定用のマイク(ウチはプレソナスのを使いました)と、
リアルタイムアナライザー(ARTAの機能)で監視しながら、
蓋を指で叩いて共振周波数を確認し、ミリ単位で長さを調節していく
出来上がったら該当の周波数のサイン波を出しながらダクトの音量をマイクで監視し、
ダクト側からホースを開放側から入れていく
すると入ってすぐ(ホース1/3くらい?)で音量が下がるポイントがあるのがわかる
そしたら蓋側から突っ込んで開放端がさっきと同じ位置に来たときに音量が下がる事を確認して内部に接着

YAMAHAのNS5000とかPIONEERのRM-07がそんなような事をやってるっていうんで、
見よう見まねでやってみたらできてしまった
なんでこれで打ち消せるのかは知らん、多分ちょうど逆位相になるんだろう

続く
http://www.politmia.net/cgi/sato3/usr/bin/perl/diary.cgi?no=646

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